×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
心に移りゆくよしなしごとを、教育、音声言語、認知科学、環境倫理などの視点から、そこはかとなく書いています
| |
繰り返しは偉大である 5.長期記憶への定着
この長期記憶への定着には、海馬と呼ばれる脳の部位が大きく寄与していることがわかってきている。海馬を損傷した患者が、 昔のことは思い出せるが直近のことが覚えられなくなったことに端を発し、その後の数々の症例や動物実験から海馬の記憶定着機能が明らかになってきたのである。海馬は脳の内側の大脳辺縁系という辺りにあり、外からは見えない。目や耳から入った情報は、最終的にこの海馬に集められ、時間・空間に関して整理されて長期記憶に送るための取捨選択がなされるらしい。これは、アメリカの生理心理学者がラットの海馬を破壊すると、ある事象がいつ起こったのかということを時間的文脈で記憶することができなくなることを確かめたり、日本の脳科学者がやはり海馬を破壊したラットを使った迷路実験で、海馬が空間情報の記憶を司ることを確かめたりしたことから、次第に明らかになってきた。 (2021.6.2 続く)
目次 PR コメントを投稿する
<<繰り返しは偉大である 4.脳は積分により力を蓄える | ブログトップ | 繰り返しは偉大である 6.嫌な思いは簡単に長期記憶に>> | 最新記事
(08/19)
(04/12)
(04/05)
(10/05)
(09/14) P R
カレンダー
|