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心に移りゆくよしなしごとを、教育、音声言語、認知科学、環境倫理などの視点から、そこはかとなく書いています
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子供の質問にはすぐ答えてはいけない  9.必ずしも正しいとは限らないのによく使う
もう一つの推論は、
「アンドレイはウォッカが好きである」
「アンドレイはロシア人である」
「ニコライはウォッカが好きである」
「ニコライはロシア人である」
よって「ロシア人はウォッカが好きである」
のように、個別の事例から普遍的結論を導出する手法で、帰納推論と呼ばれる。帰納推論は、この例からもわかるように、個々の前提事例が正しくても、導き出される結論は必ずしも正しいとは限らない。特に、反例を1つでも示されれば結論の主張は困難になる。しかしながら、我々は日常生活において「静岡県人はおだやかだ」「最近の学生は挨拶しない」のように帰納推論をよく使う。必ずしも結論が正しいとは限らないのに、どうして多用するのだろう?それは、すべての事例を調べ上げることは不可能だからであり、結論は一種の近似的な解であるとも言える。言い方を換えれば、サンプリング(標本化)に基づき母集団の特性を推定していることになる。  (2021.9.3  続く)

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