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心に移りゆくよしなしごとを、教育、音声言語、認知科学、環境倫理などの視点から、そこはかとなく書いています
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子供の質問にはすぐ答えてはいけない 4.思考は言葉で行う?
我々の思考は、頭の中で言語によって行われているのだろうか? 例えば、三段論法をはじめ論理的思考は言語によって行われている可能性が高いと思われる。では、乳児はどうなのだろうか? 最近、孫が生まれて、一語が出てきたのは生後1年数か月後である。しかし、それまででも、電灯のリモコンのボタンを押してつけたり消したりしたり、積み木を積み重ねたり、パパにお休みしてと言われると父親にバイバイしたりと、単なる感情表出だけでなく明らかに判断など思考行動をしている。また、言語をもたないカラスが、クルミをくちばしにくわえて車の通る道路に落とし、車が踏みつぶして硬い殻が割れたところを中身だけ拾うという、高度ともいえる知識を使ってさまざまな判断に基づき行動している。つまり、必ずしもすべての思考が言語によって行われているわけではないことも明らかである。人間の成人であっても、例えば、近所のポストに郵便物を投函に行くときには、ほぼ言語的思考によらずに、視覚情報だけで達成できそうだ。歩いていて道に落ちている枝をよけるときにも、言語的思考を行っているとは思いがたい。視覚情報と長期記憶情報との照合である程度行動できる場合が多そうだ。 (2021.7.28 続く)
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