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心に移りゆくよしなしごとを、教育、音声言語、認知科学、環境倫理などの視点から、そこはかとなく書いています
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自然と人工  1.キレた先生
小学校4年生の時、大石君という子がクラスにいた。やんちゃ坊主だったが暴れん坊でもいじめっ子でもなかった。ある日、朝のホームルームで女の子が手を挙げて、「先生、昨日学校の帰りに大石君が畑に入ってれんげを取っていました。寄り道はいけないのにまっすぐに帰らず悪いことをしてました。」と告発めいたことを言った。港町のため畑は少なかったが、学校の周りには少しだけ畑があった。先生はベテランの女教師であったが、激怒した。そして言った。「〇〇さん、大石君の何が悪いの! 家にまっすぐに帰ることがいいことか! 大石君のように自然の中で遊び自然にふれることの方がずっと大切じゃないの。 大石君は褒められるべきなんだよ。大石君、よくやった!」 先生がこめかみに青筋を立てていたこともあって、衝撃的な思い出となって頭に焼き付いている。クラスのみんなは驚き(今風に言えば)引いていた。最も驚いたのは大石君だったかもしれない。   (2021.3.5  続く)

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