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心に移りゆくよしなしごとを、教育、音声言語、認知科学、環境倫理などの視点から、そこはかとなく書いています
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繰り返しは偉大である  7.心の傷
沢田研二「時の過ぎゆくままに」の歌詞に「体の傷ならなおせるけれど. 心の痛手は癒せはしない」というくだりがある。阿久悠は、知ってか知らずか情動と記憶が海馬付近で関係し合って長期記憶に送られることを歌にしている。強烈な痛手で長期記憶にこびりついてしまう。これは、多くの人が経験していることだと思う。先に書いたように、長期記憶の残っているということと、これを引き出せるということは別の話である。長期記憶の情報が引き出せなくなる、あるいは消えてしまうのが忘却だ。心の傷はなかなか忘却状態になりにくい。したがって、この心の傷の対処については、思い出さないようにすること、他に注意を向けること、に加え、人に心の傷をつけないようにするという心がけしかない。     (2021.6.16  続く)

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