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心に移りゆくよしなしごとを、教育、音声言語、認知科学、環境倫理などの視点から、そこはかとなく書いています
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徒然草を読み返す  1.友人とするのによくない人とよい人

高校で習った徒然草は、改めて読み返してみると、当時よりも歳を重ねてからの方が、へえ~とかなるほどとか、そうかなあなど、さまざまに思うことがあり、趣き深い。無病で頑丈な人が友人としてはよろしくないというのは面白い。

<117段>
友人とするのによろしくない者に7つある。身分の高い人、若い人、無病で頑丈な人、酒好きな人、武士、うそをつく人、欲張りな人。
よい友人には3つある。ものをくれる人、医師、知恵のある人。



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徒然草を読み返す 2.価値観や意見の合わない人はやはり友人には…
第117段にもあるように、兼好は、自分とは価値観や能力などかけ離れた人とは真の友人になり得ないと考えているようである。

第12段
 自分と同じ考え方をもっている人としんみりと語りあい、興味深い話やつまらない世間話でも、遠慮なく話し癒し合うことができるには嬉しいのではあるが、そういう人はめったにいるわけではなく、たいていの場合は、逆らわないように適当に話を合わせて結局ひとりぼっちと同じ気持ちになる。
 お互いに言い合って本当ですかと聞く価値もあるものの、ちょっと違った意見だと自分はそう思わないと言い争い、だからこうじゃないかという話になれば慰めにはなるのであるが、実際には、ちょっとした不平を言っても意見が食い違うような人とは、とりとめのない話をしているうちはいいが、心底心の通った友人とは程遠いと感じるのは寂しいことだ。



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徒然草を読み返す 3.日ごろ親しい人が突然妙にあらたまった感じになるのもよいものだ
第37段
 朝も夕も慣れ親しんでいる人が、あるとき、遠慮がちによそゆきの感じになるのは、なぜ今さらと思う人もいるかもしれないが、慎みがあっていい人だなと思わせる。親しくない人が、打ちとけるような言い方をするのも、またいいものだと思わせる。




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